| 道路側溝改修工事中、側溝横のブロック塀が崩壊し下敷き。 |
平成15年7月
船橋労働基準監督署 |
本災害は、道路側溝の改修工事において既設の側溝を撤去した後、溝の底をドラグ・ショベルで掘削し、溝内で道路側法面土砂
崩落防止のための板を設置する作業中に、背後の宅地側側壁およびブロック塀が崩壊し、下敷きとなったものである。
本工事は、道路脇に設けられている側溝を約100mにわたって更新する工事であり、既設の側溝は、両側壁および底部がそれぞれ現場にて型枠を組みコンクリートを打設して建設されたもので、今回の工事では、道路側の側壁および底部を撤去し、宅地側側壁については、撤去せずに行うものである。
工事の手順は、ブレーカーを用いて側溝を細切れにし、これをドラグ・シヲベルにて掻き出し、搬出後、側溝の底を20〜30cm掘削し、側壁に土砂の崩壊を防止する覆いとして合板と、これを支えるC型鋼を約1.5mごとに立て、宅地例のブロック塀の基礎部には、倒壊防止のためのパイプサポートを3mごとに取り付ける。その後溝底に砂を敷き詰め、その上にベースコン
クリートを流し込み、固まったらボックス 状の新しい側溝を並べ固定するものであった。
災害発生当日は、現場代理人を含む5名で、打ち合わせを行い、現場代理人は、当日作業予定の箇所のブロック塀が土圧により明らかに道路側に傾斜していたことからブロック塀の倒壊に十分注意することを指示した後、役場へ向かった。
残りの作業員で作業を分担した後、ブロック塀が道路側に傾斜している箇所をドラグ・ショベルを用いて掘削を開始し、長さ約2mを掘削した後で溝のきわをスコップで掘削し、合板、C型鋼を設置し、パイプサポート1本水平に取り付けた。さらに、2mの掘削を行い合板、C型鋼を設置し、パイプサポートを取り付けようとしたところ、宅地側のブロック塀の基礎部がパイプサポートの上方付近で水平方向に割れ、崩れ落ちた。
また、当該コンクリート基礎およびブロック塀は民家の基礎の擁壁となっており、崩壊した付近では、コンクリート基礎の底部から高さ約1.6mまで土が盛られていた。 |
| 原因と対策 |
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この災害の発生原因としては、
次のことがあげられる。
・宅地の基礎の擦壁となっていたコンクリート基礎部周辺を掘削し、土圧に耐えられない状態にしたこと。
・ブロック塀等の倒壊防止対策について事前に十分な調査を行うことなく作業を行ったこと。 |
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| 同種労働災害を防止するためには |
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・コンクリートブロック塀、擁璧等の建設物に近接する箇所で掘削の作業を行う場合において、これらの損壊等により労働者に危険をおよぼそれのあるときは、これらを補強し、移設する等当該危険を防止するための措置を講じた後に作業を行うこと。 |
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| 2 |
地山の掘削の作業を行う場合において、地山の崩壊、建設物等の損壊により労働者に危険をおよぼすおそれのあるときは、あらかじめ作業箇所およびその周辺の地山について適当な方法により調査し、調査結果に基づく作業計画を定めて、当該作業計画により作業を行うこと。 |
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